医療通訳としてアメリカで活動する方法と資格

こんにちは、Japamilyのパソ子です。

医療通訳に関する記事を少しずつ増やしてきました。

この記事では

医療通訳としてアメリカで活動する方法と資格についてまとめていきます。


私は最近医療通訳の研修を受けた身なので、
まだ医療通訳者としては活動していませんが、ライフワークとして
医療通訳活動をしていきたいと思っています。

なので、医療通訳者としてのフルタイムは目指していません。

そもそもアメリカでは日本語の需要はそこまでないので(スペイン語等に比べると、です)、フルタイムポジションは難しいという認識です。

Bridge the Gapの受講中、クラスメートや先生と話し合った中で、
医療通訳の活動方法を話したのでまとめている次第です。

まずは、日本語<>英語通訳者がアメリカで医療通訳として活動する方法について書いていきます。


医療通訳としての活動方法

1. 通訳エージェンシーに登録する

通訳や翻訳を扱う会社を探して契約するのが一番の方法です。
エージェンシーと病院が提携している場合が多く、
エージェンシーと契約して、病院へ通訳するアサインメントをもらう。

契約ベースのお仕事です。

仕事があったり、なかったり。

医療の案件があったり、ビジネス案件があったり。

エージェントが病院側とやり取りをして、見合った通訳がそこへ派遣される。
そんな形の働き方です。

2. 会社に通訳者として雇用される

こちらは、フルタイムポジションでの求人です。
一般的に、普通の会社(車関係や、IT関係など)に通訳として雇用され、ビジネス関連の業務をこなす一方で、日本からの駐在者やその家族ののお世話役もします。

その場合、病院への同行業務もある場合があり、
医療通訳をする場面もたまにあるよ、といった感じです。

この形態の場合、あくまでも主な業務は会社の通訳業務。
でも、日本からの駐在者のサポート業務の一環として
たまに医療通訳もしますよ、という。

3. 電話通訳

電話通訳は、1.と同様に、エージェントと契約します。
エージェントが病院との窓口となり案件を管理。
見合った通訳者が電話越しに待機し、通訳電話業務を受けます。

電話の場合、自宅での在宅やコールセンターへ通勤するスタイルもあるそうです。

電話の難しいところは、顔が見えないことと、案件と案件の間に空き時間がない、というところです。

4. ビデオ通訳

最近増えてきているのがビデオ通訳。
こちらも1同様に、通訳エージェンシーと契約を結びます。
電話通訳と異なる点は、顔が見える、というメリットです。

それ以外は、電話通訳とそれほど変わりはない、という認識。

5. 医療従事者になる

医療従事者で、バイリンガルの場合、通訳を頼まれる瞬間があると思います。
その場合、通訳者の立場・従事者としての立場を冷静に見極めて
通訳として活躍できます。

当たり前ですが医療の知識と言語の知識の両方を持ち合わせているスタッフはかなり重宝されますよね。

私が受講した研修の中には、母国で医師だったという人がいました。
彼女はアメリカで再び医療従事者を目指しているので
まずは医療通訳者として経験を積みアメリカのシステムや言語になれた段階で
医師を目指す、と。

でもこの場合、現段階ではアメリカでは医師としての免許はない、ということになりますから、医師としてではなく、医療通訳者としての倫理に沿って
活動する必要があります。

医療通訳の資格

これについてはちらっと、医療通訳を目指すきっかけの記事に書いています。

アメリカ国内での資格としては主に

という団体があり、これらがアメリカの医療通訳資格の団体です。

試験内容や受験資格についてもそれぞれのサイトに掲載されているので
確認してみてください。

ただし、これらの資格がないと活動できない!というわけではなく、
通訳エージェントの募集要項によってまちまちです。

また、お住いの州によっては、州のテスト(医療通訳者向け)を受験・合格する必要がある場合もあるので、まずはご確認ください。

医療通訳者養成講座

養成講座を受けていないと、上記の受験資格がないので
医療通訳資格を目指す方にとっては必須です。

養成講座修了という条件を満たせば医療通訳として活動できる場合も大いにあるので、養成講座は登竜門と言えます。

通学・オンラインの講座が様々な団体によって開催されていますが、
私は間違いなく通学スタイルの講座をお勧めします。

私はThe Cross Cultural Health Care Program という団体より
Bridge the Gapという40時間のMedical Interpreterの研修講座を受けました。
そして最終日に団体による試験を受け、受講団体より40時間の研修修了証書をいただきます。

医療通訳としてエージェントに登録する場合、最低限のトレーニングは受けているqualified interpreterです、と証明することができます。

(qualifiedであり、certifiedではない)

カレッジや大学でmedical interpreterコース

Community collegeでMedical interpreter向け1年間のcertificateコースを見たことがあります。
大学では、medicalだけでなく、幅広い分野の通訳を学ぶ学部や大学院も存在します。

ただ、こちらも、学位がないと医療通訳になれない!というわけではないです。


まとめ

アメリカで医療通訳者として活動するには、様々な活動方法・資格があります。

私は、40時間の講座を受講し、修了証書をいただいた身です。
といっても、まだ修了証書自体は届いていませんが。

修了書が「届いたら、ぼちぼちと通訳エージェントに登録(応募)しようと思います。

その後どうなったかは、また違う記事で。

それではHave a great day!